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クラスメート

ある朝、職場に思いがけない一本の電話。 大学のクラスメート。M君。 懐かしさがこみ上げてくる。自由に生きていた時代が蘇る。 あれから20年近くも経っているなんて!! また会おう、なんてごまかさず、その日のランチを共にする。 20年ほど前、M君は、都会的でとても洗練されていて、僕は、田舎者のへなちょこ。ある意味、憧れの存在。 最初は少しだけぎこちなかったかもしれないけど、ばらばらに過ぎた時間の隔たりは、すぐに氷解する。 あの頃は、永遠と続くような毎日を過ごしていたけど、お互いに世界が広がったいま、あと何回会えるのだろう。どんなに忙しくても、また、会いたいと思う。

よく尋ねられる。 この仕事をしていて楽しいことはなんですか、と。 もちろん、知的財産を扱う仕事自体が、奥が深く、多面的で、戦略的で、自分にとって、徹底的に遣り甲斐があることはいうまでもない。 しかし、いつも思うのは、とても多くの方と知り合えることが、楽しいことの一つだと思う。 企業の知財部の方々はいうまでもなく、 上場企業の社長や役員、 伝統のある企業の創業家の方、 ベンチャー企業の経営者、 技術中心の会社の方から金融ベースの会社の方、 著名な発明者の方、 アカデミアの方(科学者も法学者もその他も)、 裁判官や官僚(特許庁、経産省、文科省、厚労省、内閣その他) 弁護士や弁理士、 一攫千金を狙う方、 などを含め、ありとあらゆる方に会えるのが面白い。 色んな人とお会いすることで、色んなご相談をお伺いし、色んな視点や意見を頂戴し、色んなアイデアを交換し、自分の仕事を無限に高めていくことができると確信する。 色々な人とお会いして、自分の中のエネルギーの高まりを鮮烈に実感することもしばしば。どんなに疲れているときでさえ。 このような多様な方々との交流が一つの原動力に違いない。 人はつくづく社会的な存在だと気づく。

だいたい正月は帰省をする。 子供に戻れる時間。 優しくて心配性の母親。 無口で仕事熱心な父親。 どこにでもいる田舎のおじちゃん、おばちゃんだけど、僕にとっては、もちろん、特別な存在。 彼らも歳を重ね、用い尽くされた諺が重く重く僕を戒める。 「孝行をしたいときに親は無し」 きっと僕らの世代、いやどの世代も、同じ思いをかみしめるのだろう。 でも、たいしたことは何もしてあげられていない。 今年は、大晦日も、正月も、二日も、仕事に追われ、毎日朝、3時、4時まで書面作り。 昼間もいくつかの会議。 そして、一月三日の朝6時台の電車で上京。 そんな僕を、少しは頼もしく思ってくれたのだろうか。安心してくれたのだろうか、それとも不安になったのだろうか。 一緒に過ごした少しの時間、おせちを食べた時間、庭を眺めた時間、お墓参りをした時間、よい時間を過ごせたと思ってくれただろうか。 また、新しい1年が始まる。 そうだ、今年は、今年こそは、目標に、「親孝行」も書きくわえておこう。
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