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イルクーツクの夜明け

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本月の海外出張にはカメラを一応持参しました。でも、結局、海外出張の間撮ったのは、帰路において、イルクーツク上空で撮ったこの一枚だけでした。まあ、仕事ですから。

ドイツの特許制度

2011/05/30 中央知財研・備忘録 ・審査請求期間が7年 ・補正や分割出願の時期的制限の緩和 ・補正における首位的請求・予備的請求 ・仮処分における一方的(相手方の審尋なし)な差止命令可能(3h程度で、仮処分命令が出ることも。しかも担保なしで。) ・冒認特許に対する移転請求訴訟 ・敗訴者負担の徹底(代理人費用まで敗訴者負担) ・文言侵害の部分には公定力あり、均等の部分は公定力の対象外なので、先行技術からの無効論という抑制をかけることが理論的に可能(但しオランザピン事件あり) ・付与後異議申立がまだある

欧州特許庁・ドイツの実施可能要件・サポート要件・明確性

2011/05/30 中央知財研・備忘録 ドイツでは、実施可能要件は、サポート要件、明確性要件は、全て拒絶理由だが、実施可能要件しか異議理由・無効理由ではない。 EPO でも、実施可能要件は、サポート要件、明確性要件は、全て拒絶理由だが、実施可能要件しか異議理由ではない。但し、 EPO では異議申立中に訂正をする場合には、訂正後の発明が EPC の要件を満たすことが必要なので( EPC101 条 (3) )、その場合には、付与後ではあるが、訂正要件としてサポート要件、明確性要件が問題となりえる。

欧州特許庁・ドイツの実施可能要件についての立証責任

2011/05/30 中央知財研・備忘録 ドイツでも欧州特許庁でも、特許庁側に立証責任があり。特許異議申立・無効訴訟では申立人・請求人に立証責任があるとのこと。 日本では、出願人・権利者とされている(東京高裁判決複数あり)。

実施可能要件の充足の基準時

2011/05/30 中央知財研・備忘録 欧州= EPO の EBA で明白に、「出願日(優先日)」と考えているはず。 日本=「出願日」と一般に理解されている(例えば、寄託などもそう。)。裁判例もチェック。 ドイツ=裁判所の立場は不明確だが特許庁は出願日で運用しているとのこと(報告者談)。学説上は、特許時説、公開時説もあるとのこと。 ただ、個人的には、自分で論文なり文献を出願後に public にすることで、後発的に実施可能要件の充足を認めるのは、いまいちしっくりこない。もちろん、権利設定時において、公衆に迷惑をかけないという意味においては特許時説も必ずしも背理ではないのかもしれないが、ある程度、完成した明細書を作る義務という漠然とした概念が承認されているのではないかとも思う。公開時説も同様に背理ではなく特許時説と比べれば時点が限られているため受け入れやすそうだが、やはり、基準の明確性から、あるいは、先願主義との親和性からも、出願日(優先日)説が支持されるであろう。

やっつけ仕事にしない

こまごまとしたいろいろな作業をしなければならないときがあります。でもいわゆる「やっつけ仕事」というものはなるべく無いようにしています。 どんな作業でも、「自分はこの作業を通じて、●●を得る。」と思い巡らせてみると、どんな些細な作業でもたいてい、自分を成長させてくれることに気づく。「やっつけ仕事」にしてしまうのはもったいない! なので、気乗りしない自分がいたら、「自分はこの作業を通じて、●●を得る。」と思い巡らせてみるようにしています。お勧めです。

祝勝会

今日はある事件で勝利したことのプチ祝勝会でした。 半月ほど前に結果は出ていたのですが、海外出張などで延期になっていました。 明日も仕事なので、お酒は控えて、黒糖梅酒を一杯だけ頂きました。 その後、医薬・バイオ事例研究会の打ち上げにほんの少しだけ合流しました。

久々の医薬・バイオ特許事例研究会

今日は久々の 医薬・バイオ特許事例研究会 でした。 大震災の影響で延期していたので、オーガナイザーとしては無事に開催できてよかったです。 今日のテーマは、「引例適格性」です。 「引例適格性」という用語自体にも問題があるような気もしますが。 主に検討された判決は、以下のとおりです。 ・平成20年6月30日知財高裁判決・平成19年(行ケ)10378号 ・平成22年8月19日知財高裁判決・平成21年(行ケ)10180号 前者はファイザーのジスロマック、後者はメルクのフォサマックをカバーするであろう特許で、両方とも特定の結晶形に関する特許です。 ここでの仲間との議論はとっても有意義です。是非ご参加下さい。

海外出張

海外出張も 1 週間以上いると本当に疲れます。つくづく日本人だと感じます。でも、海外で会う人が、震災後の大半の日本人の行動の行儀のよさを敬服してほめてくれます。少しは気恥かしいような、誇らしいような、そんな気分です。明日の昼の便で成田に向かいます。
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