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医薬特許戦略セミナーの準備


ここのところ毎週末は、仕事が無い日には、ここでしか聞けない(かもしれない)!?医薬特許戦略セミナーの準備に追われてます。。。終わるまでに、100時間くらいかかる勢いです。なぜ、セミナーをやろうとしたのか自分でも不思議ですが、やりきる人間でなくてはいけません。そして、こういう強制の契機が与えられたということは、ありがたいことです。。。

かなり控えめにセミナーの案内をお送りしているのですが、案内を直接にお送りしていない会社様からの御応募もいくつかあるとのことで、ご関心をもって頂き、有り難い限りです。ちなみに、FAXやメールで申し込みが来るのは不思議な感覚ですね。昔、オークションで、

面白いことに気づきました。。。有料セミナーなのですが、安いとおっしゃる方が意外と多いわけです。必ずしも安いともいえない金額と思いますが。中には、会社が負担できないなら、自腹でも申し込みますと、おっしゃって下さった方も一人ではなくて驚きましたし、感動し、感謝し、尊敬しました(でも、そうしないことをお勧めしました)。。。

セミナーの費用を高いとみるか安いとみるか、などは、色々な考えがあるかと思われます。。。

一つの考え方は、例えば、講師が50時間かけて準備したものを3万円で聞けるとしたら、1時間600円で、その講師を使いまくったことになるわけです。。。テーマが興味・関心に合致し、かつ、講師に1時間600円の働きをする価値があれば、お得感があるといえます。。。

私は、本や映画についても同じような考え方をします。本でいうなら、私は年に100冊程しか読めませんが、著者が長年考えてきたことが、しかも、活字にまでなって、例えば、2000円とかで手に入るわけですから、なんてありがたいのでしょう。私だけのために書き下ろしたら、何百万では効かないかもしれません。グーテンベルクに感謝・感謝です。映画も同じで、何千億円かけて作った映画が、2000円足らずで見られます。。。もしも、私だけのために映画を作ったなら(どこかの国の将軍様でなければあり得ない話ですが)、到底払える金額ではありませんね。もちろん、興味・関心が合致しなければいけないわけですが。。。

もうひとつの考え方は、そこで得た知識・知恵を何に使うか、ということですね。これは多少投資的な考え方ですが、人生は仕事であれプライベートであれ、決断の連続です。。。正しい決判断をすることもあれば、結果的にみれば、誤った判断をすることもあります。。。プライベートではともかく、仕事では、何千万、何億円、何十億円、さらにはそれ以上の違いを生む判断をすることも多いわけです(製薬会社などでは、世界中に出して権利化を図れば、たったの1ファミリーで数千万円かかることは、むしろ普通です。)。とすると、バリューベースで考えれば、そのような判断が、高々数万円、数十万円で仕入れた知識・知恵によって、より精緻で確度の高いものになるとすれば、この「仕入れ」(投資)と、「リターン」のROIは極めて高いものと思われます。

多分、安い(又は、高くは無い)と判断された会社の方は、そのような考え方を持ち合わせていらっしゃるのでしょう(もちろん、セミナーのテーマに興味・関心が合致することが大前提ですが。)。そのためにも、価値のあるものにしなければならないと思うわけです。

かくいう私は、弁理士になりたての頃は、2千円程度の本でもケチっていましたけど、事務所のとても優秀な先輩に、「少しみて、1、2か所で価値があると感じる部分があれば、特許関係の本は迷わず買うことにしている。知識の仕入れとしてみれば安い」と、やんわりと(決して、押しつけがましくなく)言われて、はっととした経験があります(今でも鮮烈に覚えています。)。



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