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二つ上の視点


先月から、新しいメンバーが加入しました(ちなみに、来月からも、新しいメンバーが加入する予定です。)。

とてもナイスガイです。そして、モチベーションも高く、お客様のために真剣に仕事に取組み、また、実務能力のさらなる向上のために徹底的に頑張ってくれているようです。また、事務所のマネージメントへの尽力の意識も高いようです。弊所が、お客様に無類の価値を提供し、必要とされる事務所として発展し続けることに、貢献してくれるものと思います。こういう仲間は、周囲にも良い影響を与えますし、実際、一緒に働いていると、私自身、モチベーションが高まります。

通常、採用には、多くの時間をかけます。応募して来て下さった相手のことをよく知るために、書類選考後にも、1次面談、2次面談、3次面談など、を経ることもあります(英語でのエッセイを書かせる事務所あるとのことで、このあたりは、各事務所の方針があり、面白いところです。)。これは、実は、相手のことをよく知るためだけではなく、弊所のことをよく知ってもらうためでもあります。制御された形ではありますがそれなりに早いスピードで成長しており、顧客ニーズも、他の普通の特許事務所では、なかなかありえないような、ハイプロファイルなものも多く、また、通常の特許出願や中間処理でも、どこよりもよい費用対効果を上げることや、結果を出すことに、真剣に取り組むようにしているので、それなりに大変ですよ、といっています。ある意味、敢えて脅しているのかもしれません(実際大変だと思いますけど、もっと大変な事務所様もありますし、もっと楽な事務所様もあるし、結構、弊所は、常によいワーク・プロダクトがお客様に納品されるように、みんな協力的に協働していくので、それほどは大変ではないのかもしれませんが。。。)。現在、事務所全体の課題を、全員で協力して、もっとも優先順位の高いものから、ハイスピードで、かつ、高い適確性と信頼性でこなしていくので、全体が見えて面白いですが、反面、まだ作りこみの部分もあり今後改善すべき点もあります(足らずを嘆くより、無いものを楽しむココロイキも必要かもしれませんが。。。)。そういうことも伝えます。すでに、私が、全員のことを直接常に見られない状態にかなりなりつつあるので、マネージメントの中核(できれば経営の全部または一部)を任せることができるメンバーを何名かを真剣に育成していかなければならず、そういうことに興味とポテンシャルがある方に是非参画して頂きたいと思います。こういうことも伝えます(もちろん、弁理士業務だけ、やりたいという方でも、ご応募を頂いても全く問題はないのです。。。)。なお、作りこみ中とはいえ、かなり真剣に作りこんできたので、手前勝手なことをいえば、弊所の業務効率や手続きの正確性は、一般的な他所様と比べても高いレベルだと考えていますし、もちろん、品質や対応力にも、相応の自信はあります。

そういう長い時間をかけ、何人も何人も面談させていただき、慎重に慎重を重ねて、しかし、最後は大胆に直観に賭けたりもして、参画して頂いた仲間が、上手くはまったら、これほど、嬉しいことはありません。もちろん、素晴らしい応募者様が何人もいて、オープンポジションの数の関係から、見合わせざるを得ないこともあり、悩ましいことはいつもあります。

今回参画して頂いた新しいメンバーからは、正式入所前に、「二つ上の視点で働くことを常に心がけて働きます!」と言われました。なるほど深い言葉だと思い、時折、自分の中で繰り返しています。ちょうど私が、「不格好経営」を読んでいて面白いなあ、と思っていた時に、彼も同じ本を読んでいて面白いなあ、といっていたのが、印象的で、その中にあった言葉なのかもしれません。私の多忙のせいか、能力のなさのせいか、至らぬところも、寛容にフォローしてくれているのも、彼なりの「二つ上の視点」のなせる業かとも思いつつ。。。

このように、とても幸福なことに、弊所には、おおむね意識の高い仲間が集まって来てくれるようです。なので、安心して、お客様によい仕事を提供することに、事務所全体として、コミットできます。これが弊所の強みの一つだと思います。来月から入所して頂く方からも、今週から海外旅行にいかれるというのに、「アマゾンで購入した日本の特許法の本をもって行ってきます」、と言われました。本当に頼もしいなー、と思いつつ、息切れしないように、ほどほどにね、と思いました。

こうなると、常に思わざるを得ないことは、事務所として、このように集まってきた志高いメンバーに何が提供できるだろう、ということです。ファンダメンタルなものとしては、きちんと筋肉質な運営がなされ、決して、業績悪化により、メンバーをレイオフして路頭に迷わせることが絶対にないようにすること、があります。大手の事務所様でも、そういうことが、起きていることもうかがうことがありますし、特許業界だけではなく、シャープでも、ソニーでも、パナソニックでも、何千人単位や何万人単位でレイオフがあったりしますので、このファンダメンタルの部分をきっちり、守りきることも、本当は、簡単なことではないと思われます。右肩あがりの成長期だから、あまり意識していませんし、これだけ本気でやっているので、なんとかなるはずだと信じでいますが、5年後、10年後、15年後、20年後・・・と、当然山あり谷ありがあるわけで、それでも、安定して、守り切れる運営をしていかなければならないと、本来的には、相応の覚悟と努力がいるわけです。そのようなファンダメンタルをさておくとして、例えば、弁理士さんの場合には、私は、自分の24時間が許す限り、なるべくワーク・プロダクトをレビューして、どうすれば、さらに良いものになるか、お客様が、単に満足するだけではなく、膝を打ちたくなるような、価値を認めるような、感動するような、ものになるかについて、真剣にアドバイスをしたいと思います。15年にわたり、私なりに、真剣にやってきたので、少しは役に立てるのではないかと思いますし、そのようなことができる事務所もなかなかないと思うので、弊所の人財育成の強みでもあると思い(実は、鬱陶しいかもしれません。。。また、実際は、私が、気付きを、与えられることも多くありますが。。。)、この競争社会(そもそも、知財自体が競争の武器なので仕方がありません。)を勝ち抜く武器を1つずつ伝授させてもらうつもりで真剣にやっています(これは、お客様へ提供するワーク・プロダクトについての弊所の強みだとも思います。)。そして、また、報酬や職場環境でも、よその事務所に負けないように、毎年毎年、最適化を図っていくことです。また、いわゆる下請けのように扱われるのではなく、パートナーとしてみなされるような、遣り甲斐を感じられる仕事を常に頂けるように(いまのところ、すべてのお客様からよくして頂いており、この点に、とても感謝しております!)、弊所のワーク・プロダクトが、費用対効果の面でも、品質それ自身においても、優れたものであることに、最大限コミットして行かなければならないと思います。

というわけで、メンバーに感謝しつつ、身の引き締まる思いで、今年の残り約1/3を頑張りたいと思います。今年の残り約1/3で取り組むべきことのリストアップは、ドタバタ夏休み(!?)の中で、やったので、一つずつ、時を刻んで、低いテンションでコツコツと粛々とやりきるだけです(高いテンションだと、疲れてしまうので。時折、心の中でガッツポーズするくらいの方がよいようです。)。










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