気乗りしないときこそ一生懸命(義務倫理研修)
先日、日本弁理士会の義務研修(倫理研修)に参加致しました。
行くまでは、えんえんと5時間も続くので、忙しいのに困ったものだ、と思っていました。
しかし、歳を重ねると、こういうときに何をすべきかわかります。こういうときこそ、一生懸命にやるのがいいようです。
講義や演習の隙間の時間を見つけて、日本弁理士会への苦情事例集を全て読破しました。とても勉強になりました。苦情事例集なのですが、全ての「苦情連絡」を事例集にしているらしく、弁理士側に明らかな非がある事例もあれば、困った(変わった)お客様の事例まで、さまざまです。これは、事例そのものではありませんが「トランプの占いによれば、特許がとれないとのこと」なので、なんとかして下さい、みたいなものは、どうしたらよいか、という感じです。ただ、一番の鍵は、お客様の仕事を誠実にすることと、きちんとコミュニケーションをとること、だと思います。そして、事例集のほとんどの事例は、これにより、解決が出来るものだと思いました。
それから、ずっと、一番気になっていたコンフリクトの限界事例の件、とりわけ、弁理士法や関連規定などの解釈・運用について、この問題に長く携わってこられた方に、質問をする機会を得られたのはよかったです。
というわけで、意外と5時間ぶっ続けで、倫理やコンフリクトについて重要な事項を整理することができて、有意義でした。こういう時間は、強制的に与えられないとなかなかとれませんので。