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セミナーの意義


ひょんなことから、セミナーを主催することになりました。。。今回は、いくつかの仕事を一緒にしている、とある面白くて秀逸な講演をされているあの先生と合同です!

どうせやるなら、受講して下さる方に最大限価値あるセミナーにしなければ、やる意味がないわけで、とすると、準備にも多大な時間を使わなければいけなくて、週末もセミナーの準備のために、本当に多くの時間をかけつつあります。。。

通常の業務がただでさえ忙しいので、セミナーをやろうと思い立った自分が不思議で、通常の業務だけをしている方がよっぽどよかったりもしますが、そこはDice is cast!ということで、やることになった以上、きちんとやり遂げる覚悟なわけです。。。

今、世の中にあるセミナーは玉石混合状態です。

ときどきセミナー企画会社様からもセミナーで講演するお誘いを受けるのですが、なんとなく、本気が感じられないものがほとんどです。「忙しくて資料を準備する時間がとれそうにないです」と言うと、「すでにあるものを適当に使いまわしていただければそれでいいです」なんていわれます。「これからは医薬特許ですか?」とか、「バイオはやはり特許で攻めるべきですよね?」なんて、わかったようなわからないような言い方をされたりもします。。。企画を立てる時点できちんとコーディネートができていないセミナーが多すぎて、私自身も、昨今では、セミナー企画会社様からの依頼は、ほとんどお断りしている状態です。。。現在では、弊所のクライアント様向けと業界団体様向けのものについてのみ時間が許す限り、講演させていただいているという状態です。

また、巷のセミナーの質も本気度もばらばらです。ある時、私がセミナーについて、既に行われたある特許事務所の代表者のセミナーの資料を拝見したのですが、当該セミナーの肝となるいくつかのトピックについて、多くに極めて多くの決定的な間違いがありました(すみません。)。その間違いのあまりもの多さに驚いて、当該セミナーの主催者の方(この時は、実務に詳しい弁理士の方でした)に、お伺いしたら(問いただしたら)、彼も(彼はセミナーを直接に聞かれたそうです)、おかしい点だらけでとても驚いたけど、受講者にはもうしわけないけど、そのままにした、とのことでした。そのときは、私自身の理解が間違っていないことを確認したいという趣旨もあったので、私自身としては安心したのですが、受講生の方からしては、ほとんどいい迷惑だと思います。。。間違った知識をINPUTすると、本人が間違うのみならず、その部下やピアや上司やクライアント(研究者)まで、巻き添えになります。

というわけで、セミナーは玉石混合で、セミナー選びはほとんど慎重にしなければなりません。時間やお金の無駄になる以上の弊害があり得ます。

とはいえ、セミナーの意義を否定するつもりは全くありません。むしろ、逆です。戦略的な部分についての知識と知恵を効果的に習得できるセミナーは、とても重要だと思います。つまり、否定派ではなく、慎重積極派です。

思うに1件の出願でも数十万円という費用をかけて出願することを特許事務所に依頼することは日常的だと思います。のみならず、例えば、外国に10か国でも出願すれば、1ファミリーで、1千万円程度にもなりえます。年間10ファミリーなら、1億円にもなります。そのような多くの予算でFiling & Prosecution業務は行われているわけです(もちろん、会社の規模や研究の規模や出願国数の方針などにも依存しますが)。

そのようなFiling & Prosecution業務には、知財戦略が不可欠です。そして、知財戦略を支えるのは、その根底となる戦略的な部分についての知識と知恵です。したがいまして、このような戦略的な部分についての重要事項を効果的に習得することの優先度は高く、所定の予算なり計画をもって、このような知識と知恵を習得する機会をもつことが今後ますます重要になってくるものと思われます。しかしながら、判例や法律や実務がどんどん進化する中にあって、知財戦略の定石も当然変容しています。また、企業の知的財産部門の方もとても忙しいと思いますので、自社内部だけで担保することはなかなか困難だと思われます。とはいえ、世にあるセミナーの玉石混合っぷりを考えると、どこにいけば効果的に戦略的事項についての知識と知恵を習得することができるのか、分かりにくいわけです。

というわけで、このような戦略的事項についての知識と知恵をこちらでどんどん検討して、主に企業の知的財産部門の方に効果的・効率的なインプットの機会を提供しようかという運びになりました。

今回は、情報による優位を実現するため、敢えて、少人数とさせていただきましたが、本音で語れる部分も多いかと思います。

需要調査とテーマへの関心も兼ねて、講演内容のドラフトの時点で、先行案内をいくつかの会社様にしたところ、short noticeにもかかわらず、ほとんどの会社様から参加表明をして頂きました。少し意外だったのが、(先発品メーカー向けの)医薬特許戦略セミナーと銘打ったにもかかわらず、その他の分野の会社様からも、参加表明を頂きました。確かに、医薬・バイオ・化粧・食品といった分野は、相互の実務に応用の効くことが多いので、そういう意味では当然だったのかもしれません。

自分の担当のテーマの資料を準備するのみならず、セミナーのコーディネートから本気でやっているため(例えば、企画の時点で、テーマの選定を、「適当にお任せします」ではなく、本気で、議論させて頂いたりしているので、なかなか大変です。)、本当に大変なのですが、せっかくやる以上、喜んでいただければいいなと思います。また、受講される方から、事後のアンケートにおけるコメントではなく、申込みの時点でコメントを頂けるもできるようにしました。そうすることで、話の流れさえあえば、ちゃんと言及できるかと思います。

何かと大変で、なぜやろうと思ったのか未だに不思議ですが、とにかく楽しんで頑張ります!ふぁいとー、という感じです。

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