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アベノミクスと消費税増税

ついに本年は4月1日から消費税増税ですね。 アベノミクスの正念場の一つだと思います。 最初に消費税が導入されたときのように、世の中の景気が以前のように冷え込まなければよいと思います。 弊所でも、外注先や業務委託先の翻訳会社(翻訳者)、調査会社(調査者)、弁理士や社労士等の報酬などについて、4月分以降は、本体価格(こちらは変わりませんが)に対する消費税が変わります。よって、いろいろと再計算しなければいけなくなるわけです。面倒だけど、当然、きちっと処理するだけのことです。 実は、課税売上高が1000万円以下(つまり、税込で1050万円以下(5%の場合))の場合には、(消費税の)納税の義務が免除されるので( こちら )、細かいことをいえば、ある意味、人によっては、もらい得になることもあるようですが、それは支払いを受ける側の毎年の諸般の事情で決まることなので、支払う側からすると単に再計算してさらに3%上乗せして支払うだけのことです。その後、10%になるときに、さらに2%上乗せがありますね。裏を返せば、業務委託だと、何もしなくても、3%あがり、さらに2%あがり、普通は収入は支出よりも多いので、消費税増税で逆さやがでたりします(雇用だと、そもそも消費税が観念できないので、消費税増税は単に支出が増えるだけですね。)。もちろん、納税の義務が免除されない人にとっては、消費税は単なる預り金ですから、そのまま、決算時に国に納税しておしまいなので、関係ありませんが。。。まぁ、こんな細かいことは気にせずに、目の前の仕事に一生懸命取り組むだけですが。。。 ただ、一番大事だなと思うのは、ちゃんと社会保障に有効に活用して頂きたいという、国民の思いですね。社会保障とは直接関係ないかもですが、雇用保険料を財源としていた、 私のしごと館 のような使い方は辞めて欲しいなぁ、と多くの国民が思ってそうです!

イル・スカンピ

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先日、日頃お世話になっている元裁判官のM大先生(業界的にはほとんど伏せていないな。。。)に誘っていただき、ある知財系の新年会に。。。 深夜24時頃に解散したところ、何気ない会話から、 「(実は話に夢中であまり食べられなくて)お腹ペコペコなんですよ!」 と口走ってしまったら、 「それはいけませんねー。今から軽く食べにいきましょう!」 とお誘いいただきました。 気を遣わせてしまったかも。。。流石の気配りです! 前もってほとんど予定が立たない週だったので、突然のお誘いの方が、とてもありがたい。仕事のやりくりはなんとかできそうだったので、仕事に戻ることは辞めにして、ご一緒させていただくことに。 M先生のご提案で、神楽坂のベネチア料理に移動。。。深夜営業のお店になかなかおいしいお店をみつけるのは難しいと思うのですが、予想を完全に裏切られて、どれもこれも、とても美味しかったです。。。 赤座海老って、外国でよくメニューにありますが、日本でも水揚げされるんですね。生きている赤座海老(スカンピ)初めて見たかも。。。お店の名前にもなっている赤座海老、半生グリルで最高でした。。。 そして、なにより、仕事のこと、人生のこと、ちょっとお馬鹿な話、いろいろ、語らい楽しかったです!さらにやる気になりました。。。

束の間のリラックス

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今年もはじまりました! うーむ。今週はとりわけ忙しい。。。月曜日から土曜日まで、3時までに就寝できたことがない。昨日は帰宅が朝4時。。。まあ、好きでやっているのだけど。。。 今週は、無効審判の口頭審理もあったりしたからでしょうか。20代のときのように、毎日深夜までやり続けていて、集中が切れるまでやってるのに(集中切れたら、そこまでです。。。)、それでも仕事が増える速度が上回ってる。。。今まで1週間かけて書いていた難しい書面も、今では1、2日もあれば書きあがるほど鍛え上げてるのに、それでも、仕事が終わるスピードよりも仕事が増えるスピードが上回っている。 私としても珍しい状態。。。なんか悔しいようなテンションあがるような不思議な感じ。。。腕がなるぜいっ。。。 今週も、いくつかの案件が入り、さらに忙しさにドライブがかかります。。。仕事の報酬はお金じゃなくて仕事といいますから、本当にありがたいことです! 暇だと余計なことを考えたり愚痴っぽくなったりだらだらしたりしそうだけど、忙しいと余計なことを考えずに目の前の仕事に全力でフォーカスするだけだから、意外と精神的には、充実していて、嫌いじゃない。。。 こういう人生を自分が望んでいるのかどうかわかりませんが、そんなことよりも、ある意味、世の中に必要とされている限り、その流れに身を任せるというのでいいようにも思います。。。 でも、本日、日曜日くらいは、意地でもリラックスします! 今週ひたすら頑張った自分へのご褒美に、スーパーを徘徊して、アイスとパインを求めました。。。パインは食べ方もわからないので、とりあえず、飾っておきます。。。あーなんて、安上がりなリラックス。。。合わせて350円也。。。 さて、また、明日から、1週間、やり抜くぞっと。。。

富山第一対星稜(高校サッカー):あきらめない!カエルもあきらめない!

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高校サッカーは、どうしても気になります。とくに今年は、富山第一(富山代表)と星稜(石川代表)という隣接する県での決勝戦。。。どちらも、初の決勝進出(だったはず)。 後半の終了3分前の時点で、2対0の星稜リード。。。 しかし、そこから、富山第一は、1点いれて、さらに、ロスタイムで、1点をいれて、延長戦にもつれ込み、延長戦で、さらに1点いれて、逆転優勝。。。両チームとも素晴らしい試合をしていました。。。 客観的にみれば、あるいは、統計的にみれば、終了3分前だと、極めて逆転は困難なわけです。。。でも、富山第一は、ぎりぎりの崖っぷちのところまで追い詰められても、決してあきらめなかった。。。とても大事なことだと思います。。。 でも、もっと大事なことは、当然ながら、後半の終了3分前の3分から頑張ったのか、というのではなく、最初の1分から、ずっとずっと一生懸命戦い抜いたからこそ、この結果につながったということだと思います。。。 僕らもそれくらい真剣に、最初から最後までベストを尽くして、仕事に取り組んでいく所存です。。 ついでにどんなにピンチでも決してあきらめなかったカエルの実話。。。

企業生存率

今年で決算期でいうと、第7期に入りました。基本的には順調に成長していると思われます。 ふりかえってみると、設立時のメンバー3名が、みんな現在も働いているのが、よい点だと思います( 本当はもう一人いらっしゃったのですが、結局、弊所に所属することはなかったので、こういって良いかと思います。 )。ある種の安心感と安定感があります。 設立後5~10年目の事務所の先生と話をきいてみても、設立時のメンバーが今も働いているという事務所の方が珍しいようです。一般論としては、設立時と5年目や10年目では、求められるスキルが違ってくることも多いようですし、また、経営が傾けば、陣容を維持できないこともあるそうです。また、単に、性格が合わないこともあるのでしょう。 そういった中で、なんだかんだ、今でも、みんなばりばり働いているのは、よく考えると(よく考えなくても)、ありがたいことです。見えない絆になっている気がします。緊急かつ困難な弁理士業務であっても、ときおり大波がくる事務仕事であっても、クライアント様のためにエクセレントにやり遂げようという覚悟があったから、ここまでやってこれたのだと思います。 ちなみに、企業生存率(生存している企業の割合)が、 設立後05年:15.0%しか生存していない。  設立後10年: 6.3%しか生存していない。  設立後20年: 0.3%しか生存していない。 だそうです。最初の5年までたどり着けるのが、たったの15%、しかも、最初の5年を生き延びた優秀な部類の15%のうち、半数以上が、次の5年を生き延びれないという現状です。 新しい企業は常に生まれ、常に消滅していっているわけです。特許事務所もある意味似たようなものだと思います(そして大企業でさえ例外ではなく、ここ10年で消滅したり、急速に経営が悪化したりしたところは、上場企業でもいくつもありますね。)。前年までの成功に甘んじることなく、毎年毎年、本気で取り組まないと、生き残れないのは、このような数字が示しているとおりですね。去年と同じことだけをしていてはいけないはずです。この真剣さをシェアしている信頼できるマネージメントチームあるので、今年も頑張れそうです!この本気さの話が全然分からない人には、マネージメントはできないでしょう。 ...

第2ブルボン事件

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詳細はここで書くような話ではないので割愛しますけど、たまたま道を歩いていて、見ず知らずの方(といっても、お伺いしたところ、同じ建物の方)のお役に立てたことがありました。。。といっても、ちょこっとだけで、というか、むしろ、当然のことをしただけなのですが。。。 その数日後、不在時に、管理人さんを通して、お礼にと菓子折りが届いていました。。。お礼など頂く必要は全くないのですが(申し訳ないの極みです。。。)、いったん、受け取ってしまった以上は、お返しするのも変なので、ありがたくいただくことに。。。 なんと、ブルボンの菓子折りでした!もちろん、中には、私の大好物とされているルマンドちゃんが!偶然でも有難いことです。感謝しつつ少しずつおいしく頂きます! 人の優しさに触れた冬の日でした。今年は、なんだか幸先良い感じです!!(決して、ルマンドをいただいたからではありません。。。)

デル(dell)の即納モデルとソニー(sony)の即納モデル

デルの即納モデルを注文しました。即納モデルよりも、specを上げたかったのですが、即納して欲しかったので、即納モデルを選びました。年内にセットアップをしてしまいかったからです。 即納モデルは入金確認後、東京の場合1~2日後に到着とのこと。詳細は こちら 。 即納モデル 最短で翌日のお届けになります。 モデル名に(即納モデル) と入っている製品が対象です、 弊社でのご入金を確認後、お届けまでの日数(目安)は以下の通りです。 注文したのは12月21日。決済完了メールが来たのは12月22日。ここまでは順調なのですが。。。 当然ながら、12月23日か12月24日では届くはず。。。12月22日のメールにもそのように記載されています。 しかしここからが、待てどもくらせども、商品が送られてきません。。。即納モデルを選んだつもりだけれど、違ったのかな。。。間違えるわけないのだけれど。。。  ようやく12月26日になって、お届けは1月2日前後になります、との案内が。。。 お客様のオーダーは生産が完了し、国際輸送に向けて準備中です。 お届け予定日: 2014年1月2日前後です。 えっ。即納じゃないじゃん、という少し残念な気持ち。。。この時点で年内のセットアップは諦めざるを得ず。。。これだったら、量販店で買う方が手っ取り早かったと思いつつ。。。 とはいえ、お届け日がきまり、ひと安心。後は、お正月の真っ最中の1月2日前後に受け取るということができる体制を整えておくだけ。。。 とおもいきや。。。案内されたとおり、1月2日に来るのかといえば、1月3日になっても、1月4日になっても、1月5日になっても、1月6日になっても、そして、本日、1月7日になっても、未だ商品が送られてこない。。。しかも、そのことについて、何の連絡もない。。。 本当にひどい。。。いつか来るのだろうか。。。間違えたところに送られたのか?それとも配送の人が事故にでも遭われたのか?代わりに誰かが受け取ったのか?いろいろ、やきもき、です。。。 ちなみに、ソニーのサイトでもノートパソコンを即納モデルでほとんど同じ日に注文しました。当日決済され、翌日に配送にかけられ、翌々日には届きました。。。さすが完璧です。。。 「即納」を売りにするなら、本気で「即納」にこだわらないといけない...

備前焼

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お正月に、久しぶりに会った兄に備前焼のおちょこを頂きました。 ちょっと気に入ったので、欲しい欲しい光線が出ていたかも。すみません。。。 焼き色が美しいのに加え、リアルな蟹がいるのがお気に入りポイント。 お酒をそそぐと、蟹のリアリティがさらに深まり、いい感じです。そして、おちょこが空になると、水辺の生き物だけに、蟹が乾かないように、ついつい、さらに注いでしまいそうです。飲み過ぎてしまわないように、気をつけます。。。 備前焼の魅力を通じて、岡山の魅力を感じてもらえたら嬉しいです!って、観光大使かっ?! 本年もよろしくお願い申し上げます。。。

今年もついに大晦日

あれよという間に、今年もついに大晦日になりました。。。 去年の年末年始は仕事に追われていましたが、まさか今年が去年よりも忙しくなるとは思っていませんでした。。。いくつかの案件が重なってしまいました。。。 今日(30日)もぼつぼつ仕事をするために、一人で仕事場で、机に向かっていました。。。職場はオフィシャルには27日(金曜日)までにしたので、意外と静かではかどったりします。。。 お客様あっての仕事ですから、居酒屋の店員さんみたいに、「はい喜んで~」って、感じでのりのりで乗り越えたいと思います! でも、来年は少し落ち着くといいなー。 今年も、例年と同じく、職場の内外を問わず、いろいろな方にお世話になりました。。。かかわりをもったすべての方に感謝することばかりです。。。

2013年忘年会

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2013年も、間もなく終わります。今日は、仕事場の仲間と忘年会です。 もともと、仕事が立て込んでおり、忘年会が開催できるのかどうか、極めて怪しい状況でしたが、希望するメンバーが多かったので、なんとか開催にこぎつけることができました! ぷち贅沢に鉄板焼きの黒田屋さんさんです。 自分でお店を選んだので、みんながどう思うか、ドキドキしたのですが、とってもみんなに喜んでもらえたので、ホッとしました。黒田屋さんには感謝感謝です。これでもかっていうくらい、美味しかったです。 みんなでワインを飲みながら、たわいもない話もあれこれできて楽しかったです!私の、くだらないジョークも受けました(と、自分では思っている。。。)。 振り返ると、2013年もいろいろな成果をあげ、いろいろなことにチャレンジでき、事務所としても、個人個人としても、成長できた年でした。私としても、一生懸命頑張る、明るく楽しいメンバーと一緒に時間を過ごすと、こちらもやる気が出てきます!そういうメンバーのお役に立てるように私も一生懸命(老体に鞭打って)頑張ります!!

特許受ける権利および特許権の譲渡

特許を受ける権利および特許権の譲渡については次の4パターンが基本形になります。 ・権利の全部譲渡 例:現在A単独から、B単独になる(AからBへの権利の全部譲渡) ・権利の一部譲渡 例:現在A単独から、AとBの共有になる(AからBへの権利の一部譲渡) ・持分の全部譲渡 例:現在AとB共有から、BとCの共有になる(AからCへの持分の全部譲渡) ・持分の一部譲渡 例:現在AとB共有から、AとBとCの共有になる(AからCへの持分の一部譲渡 これらの場合の手続きは、特許を受ける権利と特許権の場合とで分けて考える必要があります。 (1)特許権の場合 特許権の場合ですと、上記4パターンに応じて、提出すべき書面も異なります。また、譲渡証書の文言も変わります。 先ずは、提出すべき書面から。次のようになります。 ・権利の全部譲渡⇒特許権移転登録申請書 ・権利の一部譲渡⇒特許権の一部移転登録申請書 ・持分の全部譲渡⇒特許権の持分移転登録申請書 ・持分の一部譲渡⇒特許権の持分の一部移転登録申請書 複数の特許について、譲渡を受けた場合に、これらを混ぜて一通でやると却下されます。例えば、共有のものと単独のものが混じっていると、それぞれ別の申請書を出さないと却下されます。 次に譲渡証書の主文ですが、典型的には次の様に記載します。譲渡証書のタイトルは、それぞれ、譲渡証書、一部譲渡証書、持分譲渡証書、持分一部譲渡証書などとしてもいいですが、重要なのは、主文なので、タイトルにはそれほど拘泥せず、単に「譲渡証書」でもよいかと思います(これに対して、提出すべき書面の種別は完全に区別しなければいけません。さもなければ、「登録の目的」が合致しないとされ、却下されるでしょう。)。 ・権利の全部譲渡 上記特許権は、私(弊社)が保有のところ、今般、これを貴殿(貴社)に譲渡したことに相違ありません。 ・権利の一部譲渡 上記特許権は、私(弊社)が保有のところ、今般、この一部(例えば、1/3)を貴殿(貴社)に譲渡したことに相違ありません。 ・持分の全部譲渡 上記特許権は、私(弊社)と●●の共有のところ、今般、私(弊社)の持分を貴殿(貴社)に譲渡したことに相違ありません。 ・持分の一部譲渡 上記特許権は、...

医薬・バイオ特許事例研究会

一昨日の金曜日、師走の時期に、医薬・バイオ特許事例研究会を開催しました。 詳細は こちら 。 講師をしてくれたワシントンDCから訪日中の ライアン・チルノマス 先生には、せっかくなので、こういうのをやると聞きたい人が多いのではないかというのを、いくつか柔らかく提案したりして、興味深いものに仕上げてくれまいた。 忙しい師走のこと、金曜日のこと、ショートノーティスだったこと、英語でのプレゼンのこと、など、無事に開催できるか心配でしたが、興味深いテーマだったためか、講師の人柄か、思ったよりもたくさんの人が集まってくれました。 一緒に幹事を分担する、O先生は会場予約や参加者名簿に奮闘して下さり、M先生は、懇親会の会場選びに奔走して下さり、みんなが協力してくれて、よい研究会になりました。感謝・感謝です。私も、もっと役にたてるように頑張ります。 その後、懇親会を開きました。さらには、珍しく自分から率先して、二次会も開きました。この時期、いいバーで、どこが空いているのか悩みましたが、近場のおいしいベルギービールのお店、 デリリウム が空いていてラッキーでした。 ライアン を含め合計4名で、日米のたわいのない話(そして、今となっては、ほとんど覚えていない話)を朝二時まで楽しみました。お蔭で私にしては、飲みすぎました!なんだかリラックスできました。仕事は確実に溜まりましたが。。。ちなみに私にとっては伝説のM●K●さんも参加してくださりました。ありがとうございます。 医薬・バイオ特許事例研究会も、所期の役割を達成したとの観点から、今後どうするかいろいろ検討すべき時期との指摘もあるのですが(それはそれで、正しい指摘です。)、多くの仲間が、大切にしてくれ、楽しみにしてくれているので、別の役割を期待して不定期に開催すればよい気もしますね。うーん、悩ましい。。。

特許事務所と借金

借金というのは、なんとなく、重たいものです。。。普通の人はそう思うと思います。私も、そう思っていました。。。 しかし、事務所の規模を問わず、特許事務所には、借金をしているところは多いと思います。大きいところの方がこの傾向は強いかもしれません。これは最初はとても驚いたことなのですが、今では当たり前とも理解できます。。。 先ず、仕事をしてから、報酬をもらうというビジネスモデルであることが挙げられます。そのような業界は比較的に多いかもしれません。 しかし、これに加え、特許業界では、現地代理人分の立替を先にするのが業界の通例だからです(もちろん、先に立替分を預かるという手もあるのでしょうが、処理が面倒なのか、あまり、一般的ではないように思います。)。先ず、現地代理人に、例えば、20万円を支払い、それを立替費用として、事務所分報酬と合わせて(とはいっても、事務所分報酬と立替費用は分別しないといけませんが。)、お客様に請求します。 なので、現地代理人への支払いが先で、お客様からの振り込みが数か月後なので、この間のキャッシュフローが問題になります。 会社は赤字でもつぶれませんが(スタートアップのベンチャーは10年くらい赤字のこともありますね。)、会社のキャッシュがつきると倒産ですから。 弊所でも年間の立替は、億を超えますので、大手だとそれこそ、何十億単位でしょう。お客様からの支払いに3月かかるとして、3月分をもっておこうとするだけで、その規模になると、数億円のキャッシュが必要になるわけです。これを銀行からの借入で賄うことはむしろ普通だそうです。 弊所はキャッシュフローをやりくりしていてなんとか無借金でやっていますが、他所様が運転資金を借入していることをうかがっても、何ら驚かなくなりました。むしろ、そちらの方がよいのかもしれません(むしろ、当然で、銀行と常日頃仲良くしておいた方がよいという考えもありますので。)。

医薬特許戦略セミナーの準備

ここのところ毎週末は、仕事が無い日には、ここでしか聞けない(かもしれない)!?医薬特許戦略セミナーの準備に追われてます。。。終わるまでに、100時間くらいかかる勢いです。なぜ、セミナーをやろうとしたのか自分でも不思議ですが、やりきる人間でなくてはいけません。そして、こういう強制の契機が与えられたということは、ありがたいことです。。。 かなり控えめにセミナーの案内をお送りしているのですが、案内を直接にお送りしていない会社様からの御応募もいくつかあるとのことで、ご関心をもって頂き、有り難い限りです。ちなみに、FAXやメールで申し込みが来るのは不思議な感覚ですね。昔、オークションで、 面白いことに気づきました。。。有料セミナーなのですが、安いとおっしゃる方が意外と多いわけです。必ずしも安いともいえない金額と思いますが。中には、会社が負担できないなら、自腹でも申し込みますと、おっしゃって下さった方も一人ではなくて驚きましたし、感動し、感謝し、尊敬しました(でも、そうしないことをお勧めしました)。。。 セミナーの費用を高いとみるか安いとみるか、などは、色々な考えがあるかと思われます。。。 一つの考え方は、例えば、講師が50時間かけて準備したものを3万円で聞けるとしたら、1時間600円で、その講師を使いまくったことになるわけです。。。テーマが興味・関心に合致し、かつ、講師に1時間600円の働きをする価値があれば、お得感があるといえます。。。 私は、本や映画についても同じような考え方をします。本でいうなら、私は年に100冊程しか読めませんが、著者が長年考えてきたことが、しかも、活字にまでなって、例えば、2000円とかで手に入るわけですから、なんてありがたいのでしょう。私だけのために書き下ろしたら、何百万では効かないかもしれません。グーテンベルクに感謝・感謝です。映画も同じで、何千億円かけて作った映画が、2000円足らずで見られます。。。もしも、私だけのために映画を作ったなら(どこかの国の将軍様でなければあり得ない話ですが)、到底払える金額ではありませんね。もちろん、興味・関心が合致しなければいけないわけですが。。。 もうひとつの考え方は、そこで得た知識・知恵を何に使うか、ということですね。これは多少投資的な考え方ですが、人生は仕事であれプライベートであれ...

えっ、まさかの英検。。。

先日、ひょんなことから、人生で初めて、英検(1級)を受けてきました。ほとんどぶっつけ本番でしたが。。。 人生で英検を受けることは無いと思っていたのですが、流れで受けざるを得ないことに。。。そして、いざ受けてみると、英検は、単語・熟語の力、読解力、英文作成力、リスニング力、口頭でのプレゼン力、口頭での応答力がまんべんなく試されるのでなかなか秀逸な試験だと分かりました。 私は仕事では、いつも英語を使ってます。一般的な内外や外内を手掛けている弁理士さんと比べると、はるかに多い部類のようです。特に、テレコン(電話会議)などは、週に何度もテレコンを米国やヨーロッパなどとして、がんがん英語で知財を議論しています。また、当然ながら、英文を毎日読みまくってますし、英文も毎日書きまくっています。なので、特に受ける必要は全くなかったし、勝手な想像では、こんだけ、仕事で使っているから、英検くらいなんとかなるだろうと。 でもせっかくやる以上は、これを機会に頑張ろうとも思いました。単語・熟語の力、読解力、英文作成力、リスニング力、スピーキング力をさらに向上させることができれば、お客様にさらに高いバリューが提供できると思いました。仮に、今まで、英語の部分で、3時間かかったことが、2.5時間でできたり、1時間かかったことが、45分でできたら、その分、お客様の費用を節約できるわけです。。。 とはいえ、仕事に追われて、当初、思っていたことはほとんど全くできませんでした。ただ、単語・熟語を勉強する本だけは電車の時間などの隙間時間で、1冊こなしました。仕事柄、英単語だけがどうしても偏るので、どうしてもやっておきたかったのです。とはいっても、遥か昔の受験生のころのような暗記中心の単語・熟語と訳語が並んでいる本なんて、この歳になっては、到底面白くもないから無理なわけで(そもそも非効率なはず)、ある程度読み物として、興味の湧く、まとまりのある短い文章がいくつも乗っている本にしました。これはあたりだったと思います。とはいえ、結果的には、ここは、英検1級の試験の点数アップにも何ら貢献しませんでした。 僕ら、知財の業界の人は、事務所の方も企業の方も、忙しいので、英語の勉強時間をそれとして取ることはなかなか不可能なわけです(私も、10年に1度くらい勉強しようかと少し思うことがあるのですが、結局ほ...

セミナーの意義

ひょんなことから、セミナーを主催することになりました。。。今回は、いくつかの仕事を一緒にしている、とある面白くて秀逸な講演をされているあの先生と合同です! どうせやるなら、受講して下さる方に最大限価値あるセミナーにしなければ、やる意味がないわけで、とすると、準備にも多大な時間を使わなければいけなくて、週末もセミナーの準備のために、本当に多くの時間をかけつつあります。。。 通常の業務がただでさえ忙しいので、セミナーをやろうと思い立った自分が不思議で、通常の業務だけをしている方がよっぽどよかったりもしますが、そこはDice is cast!ということで、やることになった以上、きちんとやり遂げる覚悟なわけです。。。 今、世の中にあるセミナーは玉石混合状態です。 ときどきセミナー企画会社様からもセミナーで講演するお誘いを受けるのですが、なんとなく、本気が感じられないものがほとんどです。「忙しくて資料を準備する時間がとれそうにないです」と言うと、「すでにあるものを適当に使いまわしていただければそれでいいです」なんていわれます。「これからは医薬特許ですか?」とか、「バイオはやはり特許で攻めるべきですよね?」なんて、わかったようなわからないような言い方をされたりもします。。。企画を立てる時点できちんとコーディネートができていないセミナーが多すぎて、私自身も、昨今では、セミナー企画会社様からの依頼は、ほとんどお断りしている状態です。。。現在では、弊所のクライアント様向けと業界団体様向けのものについてのみ時間が許す限り、講演させていただいているという状態です。 また、巷のセミナーの質も本気度もばらばらです。ある時、私がセミナーについて、既に行われたある特許事務所の代表者のセミナーの資料を拝見したのですが、当該セミナーの肝となるいくつかのトピックについて、多くに極めて多くの決定的な間違いがありました(すみません。)。その間違いのあまりもの多さに驚いて、当該セミナーの主催者の方(この時は、実務に詳しい弁理士の方でした)に、お伺いしたら(問いただしたら)、彼も(彼はセミナーを直接に聞かれたそうです)、おかしい点だらけでとても驚いたけど、受講者にはもうしわけないけど、そのままにした、とのことでした。そのときは、私自身の理解が間違っていないことを確認したいという趣旨もあっ...

やる気アップ!

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先日、会社帰りに、残業していた職場の仲間と、ラーメンを食べに一風堂に行きました。。。 ところで、最近ラーメンばかり食べていると思われていますが、誤解です。。。多分。。。きっと。。。 そして、仕事の話から、たわいのない話まで、いろいろな話をしました。そして、ヤル気をいっぱい頂きました!自分ももきっと忙しいはずなのに、まだまだいけます、遠慮せずに何でもふってください、と言われて、頼もしいなーと思いつつ。。。 本当に、モチベーションの高い仲間、ポジティブ思考の仲間、と一緒にいるようにすることは、とても大事なことのようです!他人から受ける影響は大きいから。 某大手特許事務所の所長さんが、ネガティブ思考の人と酒を飲むと、酒はまずくなるし、明日のヤル気がでないと、ブログでおっしゃっていました( こちら )。なるほどなぁ、と思いました。そして、彼ほどセルフ・モチベーションの高そうな方でも、そのように思われることもあるのだと知り、ぷち安心しました。私も、ネガティブな人はなるべく誘いませんね。。。 ちなみに、最近安心したのに「憂鬱じゃなければ仕事じゃない」という本があります。まだ、半分も読めていないけれど、タイトルどおり、著名な経営者の方でも、仕事には、憂鬱なことの方が多いんだなっ、と、すぅーと安心しました。憂鬱だと、自信を無くしたり、不安になったりしますが、そもそも、憂鬱というのは、本気で取り組むべき仕事が必然的に伴うものでもあると割り切れれば、むしろ、ウエルカムな感じです。例えば自分が今、憂鬱でも、他人のせいにせず愚痴ってないで前向きに仕事をするのがよさそうです。何故なら、そこが分かれ道だと思うから。 それはともかく、明日のヤル気は、ポジティブな仲間からビシバシ与えられます!僕も、同じように、明日のヤル気をプレゼントできてたらいいな。。。

分割出願時の発明者の記載

日本の話です。 原出願から分割出願までの間に、発明者の住所が変わっていたりすることがあります。また、死亡している場合もあります。また、婚姻等により氏名が変わっていることもあります。また、分割に伴い、厳密にいえば、原出願の発明者のうち一部が除外されるべき(原出願の発明者であっても、分割出願の発明者ではない)こともあり得ます。 このような場合、分割出願における発明者はどのように記載すべきでしょうか? 実務的には原出願と同じままに記載することが多いと思われます。特段の事情がある場合を除いて、手続の面において問題は生じません。そもそも、分割出願時において、発明者の現在の住所・氏名・生存の有無を調査すること、また、分割出願で特許をとることを希望するクレームに対して、原出願の各発明者に関して、発明的貢献があったかどうかを確定することは、現実的ではない場合がほとんどでしょう。 ただ、一応、「出願の手続」には、次の通り記載されているので、適宜、これに倣って記載をすることもできます。 分割出願の発明者は原出願と同一を原則としますが、婚姻等による氏名の変更や発明内容の分割により発明者も分離するような場合は、上申書又は分割出願の願書の【その他】の欄に変更されている理由を記載してください。 なお 発明者の住所については 分割出願をする際における最新の住所を記載しますが 、既に死亡している場合等は原出願時の住所をそのまま記載します。 もっとも、これらに厳密に従っていなかったとしても、特許の無効理由にはなりません。だからこそ、上述のとおり、実務は、かなり、穏やかに扱われています。

週末の仕事

土曜日なのに朝10時から午後8時くらいまでずっといくつかの仕事が入りました。そういえば、先週末もふらりと旅に出ようかとおもっていたのですが急ぎの仕事になりました。 週末に仕事をするのは、必ずしも週末にした仕事が原因なわけではなく、(つまり、必ずしも段取りが悪いということではなく、)平日にもう1件、緊急の仕事を引き受けたことに起因する場合もあります。 この間は、緊急でしなければならない特許出願の依頼を引き受けてしまいました。もちろん、担当弁理士に任せていてもそれなりにかなりいいものができあがるのですが、やっぱり気になるので、担当弁理士に任せっぱなしにせず(そうすると楽なのですが。。。)、特許請求の範囲は、背後の戦略性とも関係するので、きちんと自分で監修して、中身の方向付けもかなりきちんと議論しました。もちろん、最終段階のレビューもしました。もちろん、特許出願は、通常、1件いくらという料金体系なので、こういう関与を私がすると、もちろん事務所全体の収益性は下がりますが、お客様の満足度にも繋がりますし、とにかく心地よいやりきった感動も得られます。 そんなこんなで、時折、週末に働かなければいけなくなるわけです。もちろん、上記のような緊急の依頼を断ることもできるのですが、そうするとただでさえ、緊急には緊急の理由があるわけで、代理人選びなどに大変困ることが予想されるわけで、義を見てせざるは・・・ではないですが、勇気をふりしぼって、受件させていただくわけです。 それはともかくとして、お客様のためにする仕事ですから、平日であろうが、週末であろうが、とにかく一生懸命やるだけです。不思議なことに、自分のためよりも、人のための方が、仕事は楽しめるし頑張れます。実は、いろんな人と話していると、そういう人の方がうまくいっているようです。妥協せず心を込めてやっていると、しんどくもあり、つらくもあり、かたや、楽しくもあり、感動もあり、上達もします(しそうです!?)。負の感情はまったくいれませーん!

国際出願(PCT出願)と拡大された先願の地位

日本を指定国に含む国際出願は、その国際出願日にされた特許出願とみなされます(184条の3)。とすると、日本へ国内移行したかどうかに拘わらず、いわゆる拡大された先願の地位が発生しそうです。しかし、それは正解ではありません。では逆に、日本へ国内移行しなかった場合には、いわゆる拡大された先願の地位が発生しないのでしょうか。これも(常には)正しくはありません。さて、このあたりの条文関係はどうなっているのでしょうか。というわけで、検討してみましょう。 (国際出願による特許出願) 第184条の3 1970年6月19日にワシントンで作成された特許協力条約(以下この章において「条約」という。)第11条(1)若しくは(2)(b)又は第14条(2)の規定に基づく国際出願日が認められた国際出願であつて、条約第4条(1)(ii)の 指定国に日本国を含むもの (特許出願に係るものに限る。)は、その国際出願日にされた特許出願とみなす。 2 前項の規定により特許出願とみなされた国際出願(以下「国際特許出願」という。)については、第43条(第43条の2第3項において準用する場合を含む。)の規定は、適用しない。 これには、特許法上に以下の重要な特例が定められております。 (特許要件の特例) 第184条の13  第29条の2に規定する他の特許出願又は実用新案登録出願が国際特許出願又は実用新案法第48条の3第2項の国際実用新案登録出願である場合における第29条の2の規定の適用については 、同条中「他の特許出願又は実用新案登録出願であつて」とあるのは「他の特許出願又は実用新案登録出願( 第184条の4第3項又は実用新案法第48条の4第3項の規定により取り下げられたものとみなされた第184条の4第1項の外国語特許出願又は同法第48条の4第1項の外国語実用新案登録出願を除く。 )であつて」と、「出願公開又は」とあるのは「出願公開、」と、「発行が」とあるのは「発行又は1970年6月19日にワシントンで作成された特許協力条約第21条に規定する国際公開が」と、「願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲若しくは実用新案登録請求の範囲又は図面」とあるのは「第184条の4第1項又は実用新案法第48条の4第1項の 国際出願日における国際出願の明細書、請求の範囲又は図面 」とする。 すなわち、18...
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